研究概要 |
平成14年から16年にかけて、京都大学医学部附属病院において生体肝移植術を施行された16歳以上のレシピエントおよびそのドナー67組に対して、移植術直前に各種心理検査(WHOQOL-26、 STAI、 BDI、 Baum Test)を施行し、またPACT (Psychosocial Assessment of Candidates for Transplantation)で心理社会的状況を評価したデータがすでに存在する。これらのデータをまとめて、海外専門雑誌にて発表した(1件発表、1件印刷中)。 また、これらのレシピエント・ドナーのうち生存者に対して、術前と同様の検査用紙(WHOQOL-26, STAI, BDI)と精神科疾患の有無を問うアンケート用紙作成した。最終的に40名のレシピエントと33名のドナーから回収できたためデータを解析し、現在結果を専門雑誌にて発表するべく整理中である。 その他、移植精神医学に関する講演会の要請や論文執筆依頼に対して、本研究の結果を中心に発表を行っている。たとえば、平成19年12月6日に東京大学医学部附属病院精神科神経科会議室にて、精神科医ならびに移植外科医に対して、「生体肝移植における精神科の関わり」という演題の講演を行った。
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