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2005 年度 実績報告書

被害者陳述の信頼性・信憑性評価法の開発:心的外傷の法廷評価のために

研究課題

研究課題/領域番号 17591212
研究種目

基盤研究(C)

研究機関兵庫教育大学

研究代表者

岩井 圭司  兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (20263387)

キーワード心的外傷 / 外傷後ストレス障害 / PTSD / 精神的被害 / 精神鑑定 / 民事賠償裁判
研究概要

本研究は、(1)「質問紙」の作成、(2)PTSDの生理学的指標としてのHRVの標準化、(3)被害者陳述の信用性・信憑性を評価する総合的方法論の構築の3つからなる。
平成17年度は、このうちの(1)と(2)のそれぞれ一部を行った。
(1)については、被験者が意図的に自己の病態を過剰に重症に見せかけたり、詐病としてPTSDであることを装ったりすることができない質問紙尺度を開発することを試みた。
心的外傷に非特異的な心身の健康状態についての質問項目のみから構成された「PTSD診断尺度」を構成すべく、ミネソタ多面人格目録(MMPI)中からPTSD患者に対する判別力の高い項目を選び出し、被験者が意図的に自己の病態を過剰に重症に見せかけることができない質問紙尺度を開発することをめざし、PTSD患者、精神科クリニックを初診した非PTSD患者、一般大学生の3群比較を続けている。
これまでに得られたデータからは、1)MMP Iのサブスケールとして米国で開発された「PK-II」がわが国においても有効性が高いこと、2)MMP Iの他の臨床尺度と同様にK点補正をすることが好ましいこと、3)F点補正とでもよぶべき操作がさらに判別性を向上させること、などが示唆されている。
(2)については、HRV測定機器(ProcompInf【○!R】))を本研究用に調整・較正しているところである。特に、女性被検者の協力を容易にするために、着衣のまま装着可能なECG電極を工夫しているところである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 被鑑定人死亡後の精神鑑定-PTSDから自殺に至ったと考えられた性被害の一例-2006

    • 著者名/発表者名
      岩井 圭司
    • 雑誌名

      トラウマティック・ストレス(日本トラウマティック・ストレス学会誌) 4巻1号

      ページ: 15-22

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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