研究課題/領域番号 |
17591216
|
研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
井上 新平 高知大学, 医学部, 教授 (20125826)
|
研究分担者 |
加藤 邦夫 高知大学, 医学部, 助教授 (70346708)
下寺 信次 高知大学, 医学部附属病院, 講師 (20315005)
上村 直人 高知大学, 医学部附属病院, 講師 (10315004)
澤田 健 高知大学, 医学部, 助手 (10372731)
掛田 恭子 高知大学, 医学部, 助手 (20335938)
|
キーワード | 医療面接 / コミュニケーション / 視線 / 非言語的要素 / OSCE / 患者評価 |
研究概要 |
文献を検討し以下のような評価尺度を考案した。 1.属性因子として、ビデオ撮影年月日、学生氏名、性別、学籍生番号、臨床実習グループ、患者(SP)氏名、患者の性別、病名を採用した。 2.面接者の非言語的要素の客観評価として、表情・笑顔の頻度・アイコンタクトの頻度、うなずきの頻度、体の傾き、体の方向、声のトーンを選択し、それぞれ5段階評価とした。 3.定量的評価として面接時間と視線を合わせている時間をとった。 4.視線が合うタイミングとして、「主として話し始め」「主として話し終わり」「話している間中」「患者が話し出したとき」「患者が話し終わるとき」「患者の話を聞いている間中」「その他」とした。 次に、平成15年度の臨床実習参加学生97名についてビデオを再生し上記の尺度を元に評価した。評価者は心理学の修士を卒業し医学科博士課程在学中の大学院生で、評価の信頼性を確保するために6名の学生のビデオでそれぞれ分析し一致を図った。さらに、臨床実習で評価済みであるOSCEと患者評価を含めて、すべての情報を入力化した。暫定的な分析では、視線を合わせる時間は予想したよりも長く、臨床前訓練の効果が現れていることが伺われた。現在、残りの年度のデータを収集中である。
|