研究課題/領域番号 |
17591231
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
松本 直起 和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (60326361)
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研究分担者 |
篠崎 和弘 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (40215984)
郭 哲次 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教授 (70185718)
小瀬 朝海 和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (10405425)
正山 勝 和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (70364081)
辻 富基美 和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (10347586)
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キーワード | うつ病 / 低頻度反復的経頭蓋磁気刺激 / 認知機能 |
研究概要 |
難治性うつ病に対する反復的経頭蓋磁気刺激(repetitive transcranial magnetic stimulation、rTMS)の有効性と認知機能へ影響の検討を準備中である。今回の研究では特に右前頭前野への低頻度刺激(刺激頻度1Hz以下)を用いて行う。対象となる患者を待っている段階であるが、一方で健常ボランティアによる対照データの収集とシステムの確認を終わった。すなわち、うつ病患者で運動閾値の左右差があれば、刺激側の運動閾値を採用する必要があるが、健常者5名では左がわずかに大きかったが有意差はなかった(右54.8±3.7、左61.2±10.6、単位は機器magstim200(Magstim社)の最高出力の%)。他にはAdvanced Trail Making Testを健常者10名とうつ病を含む各種精神疾患20名、ウイスコンシン・カード・ソーティング・テスト(WCST)を健常者10名とうつ病を含む各種精神疾患患者30名で行った。 rTMSのパラメータはGershon, A(2003)らの意見を参考に当初の計画より総刺激量を多くする予定である。すなわち右背外側前頭前野に対して、刺激強度は運動閾値110%、刺激頻度1Hz、1日パルス総数1200、刺激日数10日間以上とする。高齢者うつ病患者が対象となる可能性が高いので、アルツハイマー病の初期との鑑別を厳密にするために、SPECT(3D-SSP)、MRI(VSRAD)を併用する。
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