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2006 年度 実績報告書

SNAP遺伝子改変マウスにおける脳内神経伝達物質に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17591233
研究機関北里大学

研究代表者

鈴木 映二  北里大学, 医学部, 講師 (60226496)

研究分担者 宮岡 等  北里大学, 医学部, 教授 (40209862)
高橋 正身  北里大学, 医学部, 教授 (10318826)
キーワードSNAP / マウス / 行動
研究概要

SNAP-25はシナプス前神経末端からの神経伝達物質の放出に、不可欠の蛋白質である。高橋ら(北里大学代謝・蛋白学)により神経伝達物質放出の際にSNAP-25のSer187がプロテインキナーゼC(PKC)の活性化によって特異的にリン酸化されること、PKCによるリン酸化依存的に細胞膜への分泌小胞の移行が促進されることなどが明らかにされた。また、高橋らはSNAP-25のリン酸化部位であるSer187をAlaに置換したノックインマウスを作成した。この若齢のノックインマウスは各種神経伝達物質の放出が正常に行われないことにより、様々な行動様式の異常を認めることが示された。昨年度は、ホモマウスがオープンフィールド内で多動と無動を繰り返したり、明暗実験では暗部に閉じこもったりすることなどを発見した。
今年度は、SNAP-25変異マウスにおける脳内神経伝達物質の含有量を調べた。その結果、扁桃体と海馬においてホモマウスのノルエピネフリン量が減少していた。ドパミン、セロトニン、エピネフリンは、いずれの部位においても野生型とホモ型の間で有意差はなかった。アミノ酸は調べた全ての物質において、なんらかの部位で野生型とホモ型の間で有意差が見られた。
さらに、マイクロダイアライシス法を用いて、神経伝達物質の放出の違いを調べたところ、扁桃体周囲から回収した透析液中のセロトニンとノルエピネフリンの量がホモマウスで野生型に比べて有意に減少していた。さらに、高カリウム刺激を加えたところ、短時間の刺激では、目立った差が見られなかったものの、長時間刺激を加えたところ、ホモマウスと野生型の差が顕著になった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Auditory Fear Conditioning and Conditioned Stress Raise NO3- Level in the Amygdala.2006

    • 著者名/発表者名
      Sato T, Suzuki E, Yokoyama M, Watanabe S, Miyaoka H.
    • 雑誌名

      Neuropsychobiology 53

      ページ: 142-147

  • [雑誌論文] Chronic intraperitoneal injection of interferon-alpha reduces serotonin levels in various regions of rat brain, but does not change levels of serotonin transporter mRNA, nitrite or nitrate.2006

    • 著者名/発表者名
      Sato T, Suzuki E, Yokoyama M, Semba J, Watanabe S, Miyaoka H.
    • 雑誌名

      Psychiat Clin Neurosci 60

      ページ: 499-506

  • [雑誌論文] インターフェロン2006

    • 著者名/発表者名
      鈴木映二
    • 雑誌名

      精神科治療学 (増刊号「症状性(器質性)精神障害の治療ガイドライン」) 21

      ページ: 218-221

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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