研究課題
切除可能食道癌に対する化学放射線療法施行例は2001年〜2005年まで75例に達した。化学放射線療法を施行した。48例(64%)で完全緩解、4例(5%)が内視鏡的粘膜切除術にて救済され、52例69%で食道温存が可能であった。全体の5年生存率は67%であり、同時期に切除が施行された77例の5年生存率62%よりも良好であったが、統計学的な有意差は認めていない。救済手術を受けたものが23例(31%)おり、13例(17%)がデータ解析時点で生存している。救済手術は浸襲も大きいが、一定の率で長期生存が可能である。この研究では過去に化学放射線療法を施行された切除可能食道癌症例35例の生検標本もちい、平成19年度までに以下の抗体を用いた免疫染色を行い、CR率、救済手術率、生存率と相関するかどうか分析を行った。検査の信頼性を高めるため平成20年1月時点で、さらにもう2名の病理医により、同じ項目の評価が行われている。1)PA(がん浸潤に関与),PAI-1(u-PAの阻害物質),VEGF(血管内皮増殖因子)2)血管密度の評価:3)細胞増殖活性(Ki-67 labeling index(LI):染まる細胞数(増殖細胞)の全細胞数に占める割合)報告書作成時点の分析では、腫瘍が完全緩解CRとなるのを予測する最も有力な因子はKi-67のLIであり、LIが50%を超える症例ではCR率が50%未満に症例に比べ高い傾向である(p=0.056)。となっている。最終結果は平成20年度に出る予定である。
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