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2005 年度 実績報告書

生体顕微鏡を用いたウサギ肝内微小血行動態観察に基づく肝動脈塞栓術の至適条件の検討

研究課題

研究課題/領域番号 17591256
研究種目

基盤研究(C)

研究機関金沢大学

研究代表者

小林 聡  金沢大学, 医学系研究科, 助手 (30313638)

研究分担者 松井 修  金沢大学, 医学系研究科, 教授 (10019961)
キーワード肝細胞癌 / 生体顕微鏡 / 肝動脈塞栓術
研究概要

本年度はまず、ラット肝の生体顕微鏡観察手技を応用して大型動物用生体顕微鏡下でウサギ正常肝血流の観察・記録手技を確立した。具体的にはウサギ(日本白色種)を使用、腹部正中切開下に肝葉を露出し、生体顕微鏡観察ステージ上に固定、鼠径部静脈より注入した蛍光物質の肝類洞内流入・流出動態の観察および、アナログビデオ記録装置を用いた記録手技を確立した。ウサギ肝動脈分枝選択的カテーテル挿入手技として、当初はX線透視下で4Frカテーテルを腹腔動脈に挿入、その後コアキシアル方式でマイクロカテーテルシステムを肝動脈分枝まで挿入しウサギ肝動脈分枝への生理的血行動態下での薬剤投与を予定していたが、4Frカテーテルの使用によるコアキシアル方式のカテーテル挿入は困難であることが判明し、カテーテル挿入は大腿動脈から直接3Frマイクロカテーテルを総肝動脈に挿入することとした。これにより当初予定していたヒトにおける肝動脈塞栓術と同一の生理的条件下での薬剤注入は大型動物のウサギを用いても困難であることが判明したが、従来小型動物のラットを用いて行われていた類似の検討と比較するとより生理的血行動態に近い状態での薬剤注入が可能であることが判明した。リピオドールによる肝動脈塞栓後の肝血流の観察として透視下に総肝動脈に挿入したマイクロカテーテルからリピオドールと抗癌剤の懸濁液を肝内に注入し、臨床症例における肝動脈塞栓術施行時と類似の比較的生理的な血流動態下でリピオドールを肝臓に注入することが可能であることを確認し透視下での観察を行った。ウサギ肝腫瘍モデルの作成として次年度以降行う担癌症例での検討の準備としてウサギ肝腫瘍モデルの作成を試みた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Bile duct complications of hepatic arterial infusion chemotherapy evaluated by helical CT.2005

    • 著者名/発表者名
      Phongkitkarun S, Kobayash S, Varavithya V, et al.
    • 雑誌名

      Clin Radiol. 60

      ページ: 700-709

  • [雑誌論文] Functional CT for quantifying tumor perfusion in antiangiogenic therapy in a rat model.2005

    • 著者名/発表者名
      Kan Z, Phongkitkarun S, Kobayashi S, et al.
    • 雑誌名

      Radiology 237

      ページ: 151-158

  • [雑誌論文] Functional CT quantification of tumor perfusion after transhepatic arterial embolization in a rat model.2005

    • 著者名/発表者名
      Kan Z, Kobayashi S, Phongkitkarun S, et al.
    • 雑誌名

      Radiology 237

      ページ: 144-150

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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