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2005 年度 実績報告書

PETによる低酸素腫瘍の生化学的・分子生物学的診断に関する基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 17591260
研究種目

基盤研究(C)

研究機関福井大学

研究代表者

古川 高子  福井大学, 高エネルギー医学研究センター, 助教授 (00221557)

研究分担者 藤林 康久  福井大学, 高エネルギー医学研究センター, 教授 (50165411)
内木 宏延  福井大学, 医学部, 教授 (10227704)
藤枝 重治  福井大学, 医学部, 教授 (30238539)
キーワードPET / 低酸素 / 腫瘍
研究概要

マウス腫瘍モデルの作製と腫瘍内Cu-ATSM集積部位のcharacterizationについては、B16,Colon26,EMT6,LLC1,MethA,の5種類の由来の異なるマウス腫瘍細胞を皮下に移植して固形腫瘍モデルを作製して検討した。腫瘍内でのCu-ATSMの分布と、F-18FDGの分布を比較したところ、両者には明らかな違いが見られ、どの腫瘍細胞の場合にも共通して、Cu-ATSMの高集積部位では血管分布がほとんどみられず、Ki67を発現する増殖期の細胞もほとんど見られないという非常に興味ある結果が得られた。これは腫瘍の治療方針にもかかわる知見であり、今後他の指標による検討を含め、確認を進めたいと考えている。
培養細胞を用いるCu-ATSMの取り込みと低酸素腫瘍の性質の関係についての検討については、Cu-ATSMの細胞取り込みに関与するCPRとb5Rについて、数種類のマウス腫瘍の培養細胞での発現量をWestern blotによって測定し、るCu-64-ATSM取り込み量と比較したが、両者の間に明確な関係は見られなかった。これらの酵素の発現量と、低酸素耐性、細胞の増殖能、および、マウスに移植した際に示す特徴との関係を、より明確に検討するため、これらの酵素を過剰発現する細胞株を作製し、検討を始めた。また、siRNAの手法によりこれらの酵素の発現を抑制することが可能であることを確認した。今後この手法を用いて酵素の発現を抑制した場合、上記のような細胞の性質に影響が出るかの検討を始める予定である。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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