研究課題/領域番号 |
17591262
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
竹原 康雄 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教授 (70188217)
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研究分担者 |
阪原 晴海 浜松医科大学, 医学部, 教授 (10187031)
村松 克晃 浜松医科大学, 医学部附属病院, 医員 (40397401)
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キーワード | 血液滞留性 / 肝細胞癌 / デンドリマー / blood pool agent / 磁気共鳴画像 / 造影剤 / 組織特異性 / MRI |
研究概要 |
平成17年度は本実験にて使用する担癌ラットモデルの作製と、現時点で利用可能なデンドリマー型造影剤数種類のうち、本実験に最も適当な血液内滞留性造影剤の選択を、通常のラットで血管描出能を評価することにより行った。 今のところ、血管描出能に優れ、一番安定で、調整のしやすいDendrimers DTPA-D1Glc(OH)の特性が一番適していると思われた。 動物モデルの作製にあたり、通常の飲水として、蒸留水中にDEN(diethylnitrosoamine)を混和し、100ppmの濃度としたものの投与を、平成17年2月17日より41匹の6週齢雄性F344/Nラットに開始し、現在も通常飼育環境下にて飼育中である(3月30日現在では、死亡なし)。4月末頃から漸次化学発癌による肝細胞癌モデルが得られる見通しである。 その一方で、デンドリマー造影剤の血液滞留性のメカニズムに関する基礎的な検討を開始した。すなわち、このリガンドがアルブミンやα1-酸性糖蛋白、リポ蛋白などと結合して、血液滞留性を呈している可能性があると考えられることから、放射性同位体を用いた結合蛋白の検索に適したリガンドの調整を開始した。
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