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2005 年度 実績報告書

分子イメージング診断による家族性アミロイドーシスの基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17591281
研究種目

基盤研究(C)

研究機関熊本大学

研究代表者

冨吉 勝美  熊本大学, 医学部, 教授 (60188802)

研究分担者 安東 由喜雄  熊本大学, 大学院医学薬学研究部, 教授 (20253742)
伊藤 隆明  熊本大学, 大学院医学薬学研究部, 教授 (70168392)
キーワードBSB / アミロイド診断薬 / ヨード標識
研究概要

平成17年度の研究計画では、熊本大学と同仁化学研究所(熊本市)が開発したアミロイド診断薬BSBの基礎的データの取得とヨードによる標識合成方およびその放射性核種による標識合成である。
1)平成17年4月 実験準備
実験予定では、実験準備および基礎実験およびコールドランを平成17年度におこなう予定であったが、校舎改修のため、平成17年8月から実験が一時中断させられ、平成18年1月から再開した。
HPLC分析装置 熊本大学RI総合センター分析室にあるHPLC分析システムMillennium32-J(Waters)を用いたAlliance(Waters2690)、DualλAbsorbance Detector(Waters2487)により分析をおこなった。分析条件はカラムWakosil-II 5C18AR(4.6x250mm)移動層アセトニトリル:10mmolリン酸(70:30)流速1.0ml/min、UV 254nmを用いた。BSBサンプルは1mgをDMSOに溶かし、1mg/1100μ1アセトニトリル:DMSO(10:1)とした。結果 流速1.0ml/minでは、約11分の保持時間をもつBSBのピークが得られた。分析時間を短縮するため、流速2.0ml/minに変更し、5.6から5.7分の保持時間でピークが得られ、流速2.0ml/分による秀析を決定。クロラミン-T法によるNaIの標識では新しいピークに8.9分と9.9分に同等量のピークが得られており、これらがヨード標識化合物と考えられるが、現在このピークがヨード標識化合物であるかの同定作業をおこなっている。
2)平成18年8月 Yang博士とのディスカッション
協同研究者であるテキサス大学MDアンダーソンガンセンターのYang博士とのディスカッションを行い、分子イメージング診断による家族性アミロイドーシスの標識方法は、イオン交換法の可能性を提案される。ヨウドあるいは、ブロムとの同位体交換反応の場合、アセトニトリルに溶かし(-Br,-I基がある場合)、NAI^*(高比放射能)を用いて、イオン交換反応を使用する。収率が低い場合、アンモニウム硫酸を溶媒とし、グラスビーズをもちいて反応させる。従ってBSBの場合、BSB(0.35mg)を100μlの反応バイアルに加え、NaI-125(高比放射能)を混合した後95度で120分間反応させる。室温まで冷却後、C-18 Sepakカラムに通し精製する。
3)熊本日赤健診センターでのBSB標識
酢酸標識合成装置の設置(平成18年7月)により、11Cと18Fによる標識合成が可能になり、BSBの前駆体を合成し、BSBのPETによる標識合成を行なう。前駆体合成はカルボン酸のエステル化後、ブロモプロパノールを加えプロパノール基にトシルクロライドによりBSBの前駆体であるBSBトシル化合物を最初に合成する。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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