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2006 年度 実績報告書

cineMRIを用いた肺動脈流速測定による二次性肺高血圧の評価法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 17591283
研究機関琉球大学

研究代表者

村山 貞之  琉球大学, 医学部, 教授 (60239548)

研究分担者 垣花 泰政  琉球大学, 医学部, 助手 (20185713)
飯田 行  琉球大学, 医学部附属病院, 助手 (60404571)
キーワードMRA / cine MRA / 肺動脈流速 / 肺高血圧症
研究概要

肺動脈本幹は、従来の軸位断では心拍のために血管の形状や位置が大きく変化し、測定誤差が生じることが懸念されていた。そこで今年度は、軸位断と我々が考案した肺動脈に垂直な断面(直交断)で血流量を測定し、その精度や再現性について検討した。
対象は健常者12名、phase contrast MRIで肺動脈本幹、右肺動脈、左肺動脈の血流量を測定した。肺動脈本幹は体軸方向に垂直な断面(軸位断)と肺動脈に垂直な断面(直交断)の2方向で測定した。使用したMRI装置は1.5T Siemens SYMPHONY。画像データをPC上でソフトImageJを使い術者2名で解析した。左右の肺動脈の流量の和を基準となる肺動脈血流量と設定し、軸位断、直交断で得られた流量の平均、SDを求め、有意差をF検定で求めた。再現性に関しては、2名の術者の流量の平均値を基準とし術者間の測定結果の差の平均、SDを求め、有意差をF検定で検討した。肺血流量は直交断で57.84±6.37ml/beat、軸位断で66.46±12.33ml/beatとなり、直交断での測定が有意に高い精度を示した。肺血流量の術者間の相関係数は直交断で、0.975,軸位断で0.977であり、良好な再現性を示した。
肺血流量を測定する場合、われわれの考案した肺動脈に垂直なスライス面での測定により高精度で、再現性が高い結果が得られることがわかった。来年度は、新しい装置を用いて、肺高血圧患者の計測を行う予定である。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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