研究課題/領域番号 |
17591287
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
細野 雅子 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (00315988)
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研究分担者 |
田中 清明 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (10106346)
高田 佳江 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (60336774)
多田 卓仁 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (30381982)
前田 光代 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (40122080)
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キーワード | 定位放射線照射 / 画像評価 / 動物実験モデル |
研究概要 |
H13年度「定位放射線照射による脳傷害の画像評価の基礎的検討」において我々の構築した動物用定位放射線照射システムの検証をGafchromic filmを用いて行ってきた。Gafchromic filmを用いた検証では、フィルム自体の濃度不均一性、フィルムスキャン時のアーチファクトが測定結果に影響を与えることが以前から指摘されていた。今年度はまず、検証のさらなる精度向上のためのGafchromic filmの濃度補正法、及びフィルムスキャン時に生じるアーチファクトの除去法について検討を行った。 一方、画像評価の基礎的検討として放射線照射によるFDG-PET画像の定量的経時的変化について検討を行った。VX-2腫瘍を家兎の大腿に移植し、同部の放射線照射(10-30Gy)、及び10Gyの放射線照射+温熱療法(43℃,1時間)を行い、その体積変化とFDG-PET画像の定量評価とを比較検討した。放射線照射は定位放射線照射の基礎検討とするため1回照射とし、PET画像の評価は24時間後、7日後の2回撮像行った。PET画像の有用性を明らかにするために、これら治療群をresponder群(PR+NC)、non-responder(PD)に再編成し、各々のPETの定量評価の比較検討を行った。responder群では24時間での腫瘍へのFDG集積は治療前と比較し有意に低下し、7時間後には治療前のレベルに復していた。またtime activity curve (TAC)もこの結果と同様24時間後でのTAC曲線のパターンは治療前、治療後7日t後と異なっていた。non-responder群では治療前、24時間後、7日後での有意差は認められなかった。以上の結果は効果判定が困難な定位照射直後の画像評価においてPET画像の有用性が示唆された。
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