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2005 年度 実績報告書

経カテーテル門脈血流改変による肝硬変治療の研究

研究課題

研究課題/領域番号 17591302
研究種目

基盤研究(C)

研究機関兵庫医科大学

研究代表者

廣田 省三  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (20181216)

研究分担者 中尾 宣夫  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (10068471)
前田 弘彰  兵庫医科大学, 医学部, 助手 (00388828)
小林 薫  兵庫医科大学, 医学部, 助手 (70388817)
山本 聡  兵庫医科大学, 医学部, 助手 (50411989)
キーワードB-RTO / 門脈圧亢進症 / 胃静脈瘤 / 門脈大循環シャント / 食道静脈瘤 / 経カテーテルル塞栓術 / PTO
研究概要

1)平成17年度は、実施計画に基づき、平成17年5月〜平成18年3月まで計15症例の胃静脈瘤患者に対してB-RTOを実施した。そのうち、平成17年12までの9症例について検討した結果を述べる。
2)B-RTO前後の肝予備能の変化は、Child-Pugh scoreが前後で1点以上上昇した症例が、6/9例(66.7%)、前後で不変あるいは悪化した症例は0/9例(0%)であった。(点数変化はないが、前後とも良好であったのは、3/9症例)
3)肝線維化マーカーについては、ヒアルロン酸が増加した症例は、6/9例(66.7%)、低下した症例は、3/9例(33.3%)であった。4型コラーゲン(一部は、4型コラーゲン7S含む)については、増加した症例が、5/9例(55.6%)、低下した症例が、3/9例(33.3%)であった。(1例のみ測定できなかった。)PIIIPについては、9症例全例で増加した。
4)CTにおける肝体積については、8/9例(88.9%)でB-RTO後に増加した。(680.8-1304.1ml→745.7-1487.9ml)平均肝体積増加率は、15.1%であった。
B-RTO後の血行動態の変化については、CTアンギオでB-RTO後に求肝性血流が明らかに増加していると考えられたのは、6/9例(66.7%)。おおよそ不変あるいは低下していたのは、3/9例(33.3%)であった。肝予備能との関係については、いずれの血行動態においても肝予備能は良好であったか、改善傾向を示した。
5)肝腫瘍併存患者の腫瘍と肝予備能との関係については、肝癌合併があった3/9例(33.3%)で、肝癌の有無にかかわらず肝予備能は良好を維持しているか点数が上昇した。肝癌合併患者では全例でB-RTO後にヒアルロン酸が上昇していたが、肝癌のない患者では、低下していた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Balloon-occluded Retrograde Transvenous Obliteration for Portal Hypertension2006

    • 著者名/発表者名
      Shozo Hirota, Kaoru Kobayashi, Hiroaki Maeda, Satoshi Yamamoto, Norio Nakao
    • 雑誌名

      Radiation Medicine Vol.24(In print)

  • [雑誌論文] 門脈圧亢進症に対するIVR2005

    • 著者名/発表者名
      廣田省三, 前田弘彰, 山本 聡, 中尾宣夫
    • 雑誌名

      兵医大医会誌 30・3

      ページ: 269-276

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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