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2005 年度 実績報告書

乳癌の新たな分子機能診断に向けたDNAチップ開発

研究課題

研究課題/領域番号 17591317
研究機関東北大学

研究代表者

鈴木 昭彦  東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (60375045)

研究分担者 大内 憲明  東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90203710)
石田 孝宣  東北大学, 病院・講師 (70323011)
武田 元博  東北大学, 工学研究科, 助教授 (10333808)
森谷 卓也  東北大学, 病院・助教授 (00230160)
佐竹 正延  東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (50178688)
キーワードalternative splicing / DNAマイクロアレイ / 乳がん
研究概要

ゲノム上に配列された遺伝子は、alternative splicingにより、いくつかの機能の異なる遺伝子を作り出している事が明らかとなっている。乳癌においてもエストロゲンレセプターなどでsplice valiantの比率が変化する事が報告されており、valiantの存在が癌の発生、進展において重要な意味合いを持っている可能性がある。本研究の目的は、乳癌の発生、進展、転移、薬剤耐性の獲得等の様々な場面において、数多く起っているであろうSplicing Variantの発現パターン、発現量が変化している遺伝子を明らかにし、変化の状態を定性的且つ定量的に解析する方法を開発する事により、乳癌の分子機能的診断治療を可能とする遺伝子診断治療体系の確立への道を開く事である。
平成17年度においては、乳がんの発生・進展に関与している、または可能性があると報告されている遺伝子約130種類をリストアップし、個々の遺伝子においてalternative splicingが報告されているか、報告されているvaliantはがんに関連した発現パターンの変化が見られるかを検索した。同時にGenBankに登録されているESTの検索をすすめ、論文としての報告はなくても何らかの形でvaliantが発現していればそれも研究の対象とする方向で検索をすすめている。
実際のsplicing valiantの検出にはDNAマイクロアレイの技術を利用し、数多くの配列を網羅的に検出出来るシステムの開発を目指している。具体的にはvaliantの発現量の差を的確に検出可能なDNA配列をどのように設計するか検証を開始した。単純な二者択一的なvaliantであれば問題ないが、複数のvaliantが、利用するexonの組み合わせの差異で発生する場合にはその評価には注意を要するため、有効な評価法を検討中である。
システムの検証には、培養乳がん細胞(MCF-7など)と正常乳腺での差異を明らかにすることから始める予定で細胞の培養、mRNA抽出の作業を開始した。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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