研究課題/領域番号 |
17591333
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
北川 透 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (40314322)
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研究分担者 |
伊藤 壽記 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座教授 (20231152)
西田 俊朗 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (40263264)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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キーワード | 抗癌剤感受性試験 / CD-DST法 / 5-FU / 胃癌 / 大腸癌 |
研究概要 |
●基礎的研究; 臨床研究を行うための準備として、抗癌剤感受性試験(CD-DST法)における各種抗癌剤(CPT-11、タキサン系、オキサリプラチン、TS-1等)の至適条件に関して、マウスならびにヒト由来の胃癌・大腸癌細胞株、手術症例より得られた胃癌・大腸癌組織から得られた腫瘍細胞等を用いた実験から、その抗癌剤濃度、接触時間等を検討した。 ●臨床的研究; 術後補助化学療法の選択に抗癌剤感受性試験を用いることの有用性をさらに客観的に明確にするため下記の臨床研究を、大阪大学医学部倫理委員会の承認を得て、開始した。 胃癌、大腸癌それぞれにおいて症例を無作為に二群に割り付け、 胃癌 A群:感受性(+)→5-FUを用いた標準的プロトコール 感受性(-)→パクリタキセルを用いたプロトコール B群:感受性(+/-)→5-FUを用いた標準的プロトコール 大腸癌 A群:感受性(+)→5-FUを用いた標準的プロトコール 感受性(-)→術後補助化学療法はなし B群:感受性(+/-)→5-FUを用いた標準的プロトコール プライマリー・エンドポイントは無病生存期間(disease-free survival)の群間比較、セカンダリー・エンドポイントは全生存期間(overall survival)の群間比較とする。 胃癌ならびに大腸癌手術症例において、全例に5-FUによる化学療法を行った結果からは、感受性(+)群では、術後再発が少なく、生存期間も長い結果が得られており、抗癌剤感受性試験により術後補助化学療法の効果を予測し得ることが期待される。
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