研究課題/領域番号 |
17591348
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
猪口 貞樹 東海大学, 医学部, 教授 (60160008)
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研究分担者 |
伊東 功 東海大学, 医学部, 講師 (70297258)
梅澤 和夫 東海大学, 医学部, 講師 (30349344)
関 知子 東海大学, 医学部, 助手 (00316605)
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キーワード | ヒト抗菌ペプチド / ウイルスベクター / 表皮細胞 / 線維芽細胞 / 培養皮膚 / MRSA |
研究概要 |
1.hBD-2、3の抗菌機能の解析 (1)ヒト抗菌ペプチドhBD-2および3の各種標準菌株および熱傷患者由来抗生剤耐性菌に対する抗菌活性をin vitroにて計測した。hBD-2、3の抗菌活性は、接触時の塩濃度などに影響され、低塩濃度では両者とも広範囲な抗菌活性を示すが、生理的な塩濃度および血清存在下では抗菌活性に低下が見られ、特にhBD-2に顕著であった。 (2)hBD-3は、生理的塩濃度および血清存在下においても多剤耐性S.aureus(MRSA)に対するMIC50が6.25μmol以下であり、またP.aeruginosaにもある程度の抗菌活性を示すことが判明した。 2.組替えウイルスベクターの作製とヒト皮膚細胞における導入遺伝子発現の確認 (1)RT-PCR法により、ヒト培養表皮細胞からhBD-2、3cDNAをクローニングし、さらにhBD-2および3cDNA組替えアデノウイルスベクターを作成した。 (2)上記組み換えウイルスを培養ヒト表皮細胞およびヒト線維芽細胞へ感染させたところ、RT-PCRおよびwestern blotにより導入遺伝子の発現が確認された。さらに両培養細胞の培養上清におけるhBD-2、3をwestern blotにより計測したところ、いずれも培養上清中に存在が確認されたが、培養ヒト表皮細胞におけるhBD-3の分泌量は少ないことが判明した。 (3)現在、上記培養上清の抗菌活性を確認している。
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