研究課題
本研究は大腸癌由来の転移性肝癌の治癒的切除症例を対象とし、術後に経口ロイコボリン+UFT療法を追加することにより、癌再発率を減少させうるかを多施設による無作為化比較試験で検証することを第一の目的とする。また、探索的検討として、肝転移巣のTS(thymidylate synthase)、TP(thymidine phosphorylase)、DPD(dihydropyrimidine dehydrogenase)、OPRT(orotate phosphoribosyltrasferase)のmRNAを測定し、これらと予後および化療効果の関係について検討ことを第二の目的とする。2007年4月より1年間で34例が登録され、合計110例、目標まであと70例となった。もともと本研究の登録期間は2008年末までだったが、最近登録ペースが上がっていること、科学的根拠のある結論を見出すには、予定症例数の登録が重要なこと、などを考慮し、2009/12/31まで登録期間を延長する方針となった。この方針変更は共同施設16施設の代表者が参加した検討会で決定された(2008/4/12東京で開催)。当初の予定より登録は遅れてはいるものの、ようやく登録の完遂のめどがたちつつある。また、TS、TD、DPD、OPRTの測定のため、手術検体を収集中である。登録の完遂後、測定を行う予定である。最終的に2008年末までに登録を終え、3年の観察期間を経て、結果を国内外の学会で発表、かつ英文論文化する予定である。本年度はこの登録に関わる問題点をshort letterにて指摘し、J Clin Ondol (2007;25:1299-1300)に掲載された。その他、原発性・転移性肝癌の外科治療に関する論文・学会発表を下記リストのごとく、行った。
すべて 2008 2007
すべて 雑誌論文 (20件) (うち査読あり 15件) 学会発表 (12件)
Ann Surg 247
ページ: 390-391
Hepatol Res 38
ページ: 37-51
J Clin Oncol 25
ページ: 1299-1300
Gut 56
ページ: 1020-1021
HepatoGastroenterol 54
ページ: 2343-2347
Liver Transpl 14
ページ: 186-192
ページ: 1748-1751
Surgery 142
ページ: 779-780
ページ: 429-430
Am J Surg 193
ページ: 149-154
Surgery 141
ページ: 283-284
Ann Surg 245
ページ: 686-691
Saudi Med J 28
ページ: 1171-1179
Am J Surg 194
ページ: 283-287
Dig Surg 24
ページ: 409-412
Arch Surg 142
ページ: 1170-1175
EBMジャーナル 8(1)
ページ: 28-32
臨床外科 62(6)
ページ: 799-804
外科 69(5)
ページ: 541-548
消化器科 44(5)
ページ: 538-542