研究課題/領域番号 |
17591381
|
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
神田 達夫 新潟大学, 医歯学系, 講師 (80303147)
|
研究分担者 |
小山 諭 新潟大学, 医歯学系, 助手 (10323966)
大橋 学 新潟大学, 医歯学総合病院, 助手 (50345526)
|
キーワード | 食道癌 / 血中微小癌細胞 / PCR / CEA / SCC / 臨床試験 / 再発 |
研究概要 |
本研究の目的はPCR法を応用した血中微小癌細胞検出法の臨床的有用性を明らかにすることであり、最終的には臨床応用まで視野に入れて、検体の分析を大手臨床検査会社(BML)に一括受託した経緯は、平成17年度実績報告書で報告した通りである。平成18年度の進展としては、 平成18年: 7月7日3施設とBMLによるキックオフ・ミーティング(1施設は欠席) 7月14日新潟大学医学部倫理委員会承認 9月21日長岡中央綜合病院倫理委員会承認 10月5日新潟県立がんセンター新潟病院倫理委員会承認 第1例日登録前に本研究の対象外である高度進行食道癌(切除不能・再発例)5例に対して予備試験を行った。その結果、「末梢静脈血」より採取した最初の3例では予想に反しSCC、 CEAともにmRNAが検出されなかった。そのため各施設からの本登録を一時待機とし、他施設でのCEAについての同様の研究方法を参考にし、残り2例に対しては血液採取部位を「動脈血」として解析した。しかし同様にSCC、 CEAともにmRNAが検出されず、実験の方法論自体の問題が疑われた。そこで、実際の腫瘍組織について解析するとSCC、 CEAともにmRNAが検出されPCRの方法自体は問題ないことが分かった。 11月10日プロトコール改訂(血液採取部位を「末梢静脈血」から「動脈血」に変更) 12月4日第1例日登録 平成19年: 2月5日新潟市民病院倫理委員会承認 3月31日現在9例が登録(長岡中央綜合病院6例、新潟県立がんセンター新潟病院3例)され、5例まで解析が終了し全例でSCC、 CEAともにmRNA検出を認めていない。 今後の展開であるが、先ず20例ほどはこのまま登録を継続し、中間解析で同様にSCC、 CEAともにmRNA検出を認めない場合は、再発予測としての臨床的意義は低いと考えられ本研究を中止する予定である。
|