再生部のin vivoにおける運動生理機能測定 1年経過を観察し、全身麻酔下に再度開腹術を行い、非吸収糸にてマーキングをした内側の修復再生部に輪状筋と平行になるように、フォーストランスデューサーを装着した。トランスデューサー装着1週後、消化管の運動測定は無麻酔・無拘束下に臓器運動専用テレメトリー(スターメディカル社製)を用いて、臓器運動解析システム(パワーラブ&チャート:ADInstrument社製)を用いて解析をなった。測定は空腹期および食後期に行なった。 再生部のin vitroにおける機能評価 In vivoにおける運動生理機能測定の後、犠牲死とし開腹し、再生胃壁に取り付けたフォーストランスデューサー周囲の全層を標本として摘出し。直ちに、muscle stripを作製し、オーガンバス内で、carbacholやsodium nitroprussideを用いた薬物刺激に対する平滑筋の収縮性ならびに弛緩性の程度を検討した。また電気刺激装置にてelectrical field stimulationを行い、神経伝達性筋収縮の回復の有無と程度を観察した。さらに、H&E染色を行い、αSMA染色により平滑筋の分布を、S-100タンパク染色により神経分布についても観察した。酸分泌動態についてはproton pump α-subunitに対する免疫化学染色を行い検討した。 結果:再生組織は筋ならびに神経機能再生を伴っていた。
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