SIS再生部のin vivoにおける運動生理機能測定 ラット胃壁全層修復再生部にフォーストランスデューサーを装着し、消化管の運動測定は無麻酔・無拘束下に臓器運動専用テレメトリー、臓器運動解析システムを用いて解析をなった。その結果、再生組織には正常部と同等の反応性が認められた。 SIS再生部のin vitroにおける機能評価 in vivoにおける運動生理機能測定の後、犠牲死とし開腹し、直ちに、muscle stripを作製し、オーガンバス内で、carbacholやsodiumnitroprussideを用いた薬物刺激に対する平滑筋の収縮性ならびに弛緩性の程度を検討した。また電気刺激装置にてelectrical field stimulationを行い、神経伝達性筋収縮の回復の有無と程度を観察した。さらに、H&E染色を行い、αSMA染色により平滑筋の分布を、S-100タンパク染色により神経分布についても観察した。酸分泌動態についてはproton pump α-subunitに対する免疫化学染色を行い検討した。その結果、再生組織は固有組織ならびに神経機能再生を伴っていたが、胃においては平滑筋層の再生が不十分であった。 移入間葉系幹細胞 全身麻酔下にラット大腿骨から骨髄液を採取し、クリーンベンチにて低濃度グルコースおよびウシ胎児血清を加えたダルベコ変法イーグル溶液に分注し、CO_2インキュベーターを用い、37℃、5%CO_2存在下で培養し、間葉系幹細胞の培養増殖を行なった。10日後、トリプシン処理の後、問葉系幹細胞をSISに散布した サージシス^TM および間葉系幹細胞の移入 ラット胃前庭部に径約1cmの円形の全層性胃壁欠損を作製し、幹細胞を散布したSISを縫着した。長期成績は現在、検討中である。
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