研究課題/領域番号 |
17591416
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
白水 章夫 大分大学, 医学部, 助手 (70381043)
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研究分担者 |
猪股 雅史 大分大学, 医学部, 講師 (60315330)
白石 憲男 大分大学, 医学部, 助教授 (20271132)
北野 正剛 大分大学, 医学部, 教授 (90169871)
安田 一弘 大分大学, 医学部, 助手 (70325710)
衛藤 剛 大分大学, 医学部, 助手 (00404369)
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キーワード | 大腸癌 / 腹腔鏡下手術 / 開腹手術 / ランダム化試験 |
研究概要 |
平成18年3月31日の時点で進行大腸癌8例(男性6例、女性2例)より同意を得られ大腸切除術を行った。 腹腔鏡下手術4例(男性4例、女性0例)、開腹手術4例(男性2例、女性2例)に分類し評価を行った。 症例数が少ないため現時点ではdataの信頼性は不十分ではあるが、短期成績としての結果は以下の通りである。 平均年齢(腹腔鏡下手術群vs.開腹手術群、54 vs. 68歳)は有意差を認めたが、他の背景因子に差を認めなかった。また、手術時間(321 vs. 169分)は有意に腹腔鏡下手術が長かったが、出血量(110 vs. 123ml)、排ガス日(2.2 vs. 2.8日)、食事開始日(4.5 vs. 5.5日)、術後在院日数(14.5 vs. 16.8日)、術後白血球数(9105 vs. 8425/mm3)、術後CRP値(6.9 vs. 9.2mg/dl)には有意差を認めなかった。また、全症例において術後合併症は認められなかった。 長期成績では、平均経過観察期間が9.4ヶ月と短期間ではあるが、全症例において再発は認めず、生存中である。また、平均生存期間は腹腔鏡下手術群11.3ヶ月、開腹手術群9.8ヶ月であり、有意差は認めなかった。 アンケート調査については現在評価中である。 今後の方針として、さらなる症例の蓄積と観察期間の延長を行うと同時に、短期および長期成績の評価項目の再検討を行っていく予定である。
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