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2005 年度 実績報告書

扁平上皮細胞特異的新規分泌型サイトカインを用いた分化誘導と抗腫瘍効果の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17591428
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

菊池 正二郎  京都府立医科大学, 医学研究科, 助手 (70381960)

研究分担者 落合 登志哉  京都府立医科大学, 医学研究科, 助手 (30311913)
山岸 久一  京都府立医科大学, 医学研究科, 教授 (40128723)
キーワードdermokine / 扁平上皮 / 分化 / サイトカイン
研究概要

目的;扁平上皮細胞分泌型cytokineとして世界で初めて同定されたDermokine-α,-βが扁平上皮細胞の分化および扁平上皮癌細胞に対して、どのような細胞生物学的作用を果たすのか?特に表在型扁平上皮癌細胞(上皮内癌)に対する分化誘導療法(非癌化)の臨床応用のための基礎研究を行っている。方法;Dermokineは-α,-βの2つのisoformを持ち、Dermokineと供にゲノム上でクラスターを形成するKdap・suprabasinなどとともに扁平上皮細胞特異的な分泌型ペプチドである。Dermokineを含めたこれらの分子群(SSC : stratified epithelium secreted peptides complex)の扁平上皮細胞および扁平上皮癌細胞に対する作用を3次元培養で解析することにより、扁平上皮細胞の分化機構の解明が期待される。結果;分子構造的にはDermokineは既知のcytokineとの共通点が多く、組織における局在は扁平上皮における分化過程の重要な場所に一致していることから、重層扁平上皮における分化過程に関与しているcytokineではないかと推測されるため、細胞分化過程において、分化マーカーというよりは分化決定因子として働いている可能性がある。実際に、食道扁平上皮(非癌上皮)・表在癌・進行癌のうち角化傾向の異なるものに対してDermokineに対するprimerを用いたreal time PCR法で発現を解析したところ、非癌上皮や角化傾向の強い扁平上皮癌においてDermokineの発現が高かった。また、上皮内癌においてはDermokineの発現は非癌上皮と進行癌の中間レベルであった。現在、肺癌・食道癌・皮膚癌・子宮頸部癌などのcell lineに対して3次元培養を行い、Dermokineによる影響を検討している段階である。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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