研究課題/領域番号 |
17591434
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
冨樫 一智 自治医科大学, 医学部, 講師 (10316531)
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研究分担者 |
宮倉 安幸 自治医科大学, 医学部, 助手 (50306122)
高田 理 自治医科大学, 医学部, 研究員 (50382924)
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キーワード | 大腸腺腫 / 大腸癌術後 / マイクロアレイ / 大腸内視鏡検査 / mRNA |
研究概要 |
1997年4月以降、大腸癌術後患者を対象に実施している大腸内視鏡患者において、発見された5mm以下の大腸ポリープのうち経過観察が可能と判断されたものに対して、引き続き経過観察を行った。この際、全ポリープにおいてメジャー鉗子でポリープ径を計測し、拡大観察を行うことにより、腺腫であることを確認した。腺腫ではなく、非腫瘍性ポリープと判断されたものは、切除した。癌化例は一例も認められなかった。経過観察された腺腫のうち腫瘍径が7mm以上に増大したものが1病変あり、これは内視鏡的に切除を行った。腫瘍径の変化がない腺腫のうち、患者の希望により内視鏡切除を行った腺腫が6病変あった。以上の7病変は、全患者から遺伝子学的検索に関する研究協力承諾書をいただき、現在、凍結保存中である。以上の行程は、冨樫一智が中心となって実施した。 最終的には、"増大した腺腫"と"腫瘍径に変化のない腺腫"からmRNAを取り出し、マイクロアレイ法により比較検討することを目的としているが、本年度は、癌を有しない8例の患者において正常粘膜の生検標本を採取し、このような微細な検体からmRNAが抽出できることの確認作業を行った。以上は、高田理が中心となって実施した。
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