研究課題/領域番号 |
17591448
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
山中 潤一 兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (90289083)
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研究分担者 |
藤元 治朗 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (90199373)
飯室 勇二 兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (30252018)
平野 公通 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (90340968)
杉本 貴昭 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (60399152)
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キーワード | 肝うっ血 / 肝再生 / 肝移植 |
研究概要 |
肝右葉をグラフトとして用いる成人間生体部分肝移植の普及により、近年、肝静脈還流障害が重要視されるようになった。臨床例において中肝静脈、下右肝静脈を再建しなかった場合に術後グラフト肝機能障害及び萎縮がおこることが報告され、肝静脈再建の必要性が議論されているが、その指標やメカニズムは明らかにされていない。我々は術前3次元肝切除シミュレーションシステムを用いることにより、肝内脈管の立体解剖及びバリエーションの把握、正確な切除肝体積及びsurgical marginの予測、さらに肝静脈ドレナージ領域の評価が可能となり(HEPATOLOGY 41;1297〜1304,2005)、生体肝移植とその静脈再建の検討に有用であることを報告した(J HEPATOBILIARY PANCREAT SURG, in press)。今回うっ血による肝再生障害のメカニズムとサイトカインを含むシグナル伝達の変化に関する基礎的研究を、肝切除及び肝うっ血モデルを用いておこなうことを目的とした。肝うっ血モデルにおけるシグナル伝達解析の準備研究として、まずラットを用いた70%肝切除モデルにおける組織学的変化の観察に加え、ラット肝に対する遺伝子導入効率を検討すべく、センダイウイルスの膜融合能を利用したHVJ-liposomeにFITC oligoを封入して肝に導入を行い、Kupffer細胞へ導入されることを確認した。平成18年度はうっ血肝におけるサイトカイン制御を目的としてNFκB decoyを導入し、growth factor発現、アポトーシス、線維化の解析及び炎症性サイトカイン動態の検討を予定している。
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