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2005 年度 実績報告書

喫煙による大動脈の瘤化メカニズム解明に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17591454
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東北大学

研究代表者

齋木 佳克  東北大学, 病院, 講師 (50372298)

研究分担者 田林 晄一  東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90142942)
井口 篤志  東北大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (90222851)
小田 克彦  東北大学, 大学院医学系研究科, 助手 (60323002)
キーワード喫煙 / 大動脈瘤 / ドラッグデリバリーシステム / ベンゾピレン / ニコチン
研究概要

平成17年度の研究実績の概要
今年度は、ベンゾピレンフィルムおよびニコチンフィルムを濃度別に作成し、ビーグル犬の大動脈への張付けを行い、現在慢性実験を継続している。ベンゾピレンについては、脂溶性物質であることから、ポリ乳酸カプロラクトン共重合体50mgをクロロホルム1mlで溶解したものに含有させ、70μg、700μg、7mgの3種、フィルムを作成し、その大動脈壁への影響を解析している。病理所見では、壁の脆弱化を裏付ける中膜弾性繊維の減少などが認められているが、確認実験を進めている段階である。濃度依存性についても、同時に検討を進めているところである。
ニコチンフィルムについては水溶性であるため、ゼラチンフィルムとして作成、40μg、400μg、4mgの3種を作成し、同様に大動脈壁への影響を解析している。フィルムの形状や徐放時間の設定など、予備実験に時間を要したため、ニコチンフィルムに関しては、病理解析の結果などは現在のところ報告段階にない。こちらの系が確立次第、ベンツピレンとの併用など、他の実験も継続して行っていくことにしている。
また、平行して進めている臨床研究は、研究計画書を作成、倫理委員会への申請準備を進めている段階である。現在喫煙者と非喫煙者において、タバコ由来の脂溶性物質の大動脈壁内、および壁在血栓内の含有量を測定することにより、ベンゾピレン以外の物質がどう関与するかに関する基礎的な情報が得られることを期待して研究を進めている。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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