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2005 年度 実績報告書

肺移植後の拒絶反応の診断とその治療効果モニタリングの方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17591469
研究機関大阪大学

研究代表者

南 正人  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (10240847)

研究分担者 奥村 明之進  大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (40252647)
塩野 裕之  大阪大学, 医学部附属病院, 特任助教授(常勤) (20346216)
井上 匡美  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (10379232)
キーワード肺移植 / 拒絶反応 / 末梢血リンパ球 / 肺炎 / 活性化マーカー
研究概要

臨床肺移植例(脳死肺移植術後急性期、生体肺移植術後急性期、および生体肺移植術後慢性期の拒絶反応または肺炎疑)において、末梢血リンパ球を分離し、抗CD3,CD4,CD8,CD25,CD69,CD28,CD45RA, CD45RO抗体を用いて3 color flow cytometryを行った。
移植後急性期患者では経時的なCD4 T cellとCD8 T cellの細胞表面抗原発現を解析した。その結果、抗CD25抗体(Baliximab)を投与し、ステロイド、カルシニューリンインヒビターおよびプリン合成阻害剤を用いた免疫抑制を行い、かつ移植急性期に拒絶反応や重篤な感染症を発症しなかった患者において、CD4/CD8分画比率に変化を認めず、末梢血リンパ球表面にCD25やCD69などの活性化マーカーの発現は認められず、CD45RA(ナイーブT細胞)とCD45RO(メモリーT細胞)の分画にも変化は認められなかった。しかし、CD28(Costimulating Signaling)の発現は術後1ヶ月まで徐々に低下し、この発現レベルの変化はCD4 T cellよりもCD8 T cell優位であった。
生体肺移植術後慢性期にレ線上透過性の低下を認め、拒絶反応または肺炎が疑われた症例の末梢血リンパ球をFlow cytometryにて解析した結果、CD4 T cellにおいてCD25発現レベルの上昇とCD8 T cellにおいてCD69発現レベルの上昇を認めた。開胸肺生検の結果、病理学的に間質性肺炎と診断され、拒絶反応と細菌性肺炎は否定された。今後、拒絶反応と細菌性肺炎症例についても検討しその差異を明らかにしていく予定である。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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