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2005 年度 実績報告書

胎仔肺組織移植によるブレオマイシン誘導肺線維症修復の試み

研究課題

研究課題/領域番号 17591474
研究機関徳島大学

研究代表者

先山 正二  徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (60291986)

研究分担者 近藤 和也  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 講師 (10263815)
三好 孝典  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助手 (20346612)
監崎 孝一郎  徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (70325265)
吉田 光輝  徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 医員 (30403710)
キーワード胎仔肺移植 / 肺移植 / ブレオマイシン / 肺線維症 / 再生 / 組織修復 / 肺
研究概要

ブレオマイシン誘導型肺線維症モデルを作製中である。具体的には,近交系Lewis(LEW)ラットにブレオマイシンを経気道的に投与し,肺線維症モデルを作成しているが,従来の気道内への当該物質の単回投与では薬剤により形成される肺線維症の局在は偏在性となる場合がほとんどである。そこで,より均等に薬剤を肺内に散布するため,ブレオマイシン投与3日前に,気管に細経チューブ(polyethylene tube 0D 0.5mm)を挿入し,背側皮下に誘導留置して,自発呼吸下に数回投与している。
Naive LEWへの胎仔肺組織移植は再現性をもって行えることを確認した。胎齢17日のラットをドナーとして顕微鏡下に両肺を摘出し,DMEM培地内にて肺を細切する。ドナーは気道内挿管し,GOE麻酔下に人工呼吸を行う。左開胸し,18Gサーフロー針を用い胎仔肺組織を肺内に注入する。経時的にレシピエント肺内で移植肺を組織学的に検討した。胎仔肺はnaive LEW肺に生着し,増殖・分化すること,および移植肺組織は肺胞レベルで,レシピエントの気道,血管系と連絡を有することを確認した。
今後は,上記方法で作成したブレオマイシン誘導型肺線維症LEWに対して,LEW胎仔肺組織の移植を行う予定である。コントロールとして,生食の気道内投与LEWを用いる。
当初は,ドナー由来細胞の同定のためにラットのY染色体を特異的に染色する標識抗体を用いてFISH法により肺組織内のドナー由来組織を同定する(レシピエントには雌性ラットを用いる。)ことを考慮し試みたが,うまく行かなかった。現在GFP LEWラットを導入して,今回の実験系におけるドナー由来細胞の同定を試みる準備を進めている。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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