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2006 年度 実績報告書

細胞老化関連遺伝子Tarshの肺癌における癌抑性機構の解明と臨床診断への応用

研究課題

研究課題/領域番号 17591483
研究機関国立長寿医療センター(研究所)

研究代表者

上川 奈都子  国立長寿医療センター, (研究所)・老化機構研究部, 外来研究員 (00399594)

研究分担者 島田 順一  京都府立医科大学, 医学研究科, 講師 (60315942)
矢追 毅  京都府立医科大学, 医学研究科, 助手 (40311914)
丸山 光生  国立長寿医療センター, 研究所・老化機構研究部, 部長 (00212225)
キーワードTarsh遺伝子 / 肺癌 / 細胞老化 / mRNA発現 / shRNA / 細胞増殖
研究概要

TARSH(Target of NESH-Sh3)/Abi3bpはE3B1/ArgBP/Avi2/NESH familyのNESHとSH3ドメインを介して結合する分子として見いだされた遺伝子であるがその生物学的機能はまだ明らかでない。我々はTARSH遺伝子発現についてマウス胎児由来繊維芽細胞(MEFs)の細胞老化に伴ってmRNA量が増大する事、マウスヒト共通に肺で高発現している事、ヒト肺癌臨床検体の解析から非腫瘍部位に対して腫瘍部位においては有意に発現量が低下している事を報告している。今年度はヒト肺癌臨床検体の解析を継続すると共に分子機能解明を目指す研究を行った。1)定量RT-PCR法にてTARSHmRNA量を解析した結果、これまでに調べたヒト原発性肺癌臨床検体80例すべてについて、肺腫瘍部位におけるmRNA量が同一症例の非腫瘍部位よりも有意に低下している事が明らかとなった。2)TARSH分子の機能について検討するためにレトロウイルスを利用してTARSHの3'UTRを標的としたshort hair-pin RNAを発現させ、TARSH遺伝子発現量の低下が細胞に及ぼす影響を調べた。TARSH遺伝子発現ノックダウンによって野生型MEFsでは著しい細胞増殖抑制が認められた。この時S期細胞の減少、二核化やセントロソーム数の異常が認められ、TARSHが細胞周期に関連した機能を持つ可能性が示唆された。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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