研究課題
特異的な神経伝達系の障害に対しての神経移植療法によるシナプス機能再生過程を評価するためパーキンソン病モデル動物に対する胎児ドーパミンニューロン移植実験を継続して行なった。パーキンソンモデルラットのPET画像にて廃絶していたトランスポーターが細胞移植4週間後に増加していく様子を同一個体で追跡し、ドーパミントランスポーター機能によって画像化されるシナプス前機能と。D2受容体計測により明らかにされるシナプス後機能評価を平行して行った。同一個体で複数の計測を経時的にできるPETならではの実験法である。また、本年度に導入された小形動物用のmicro-PETの稼働を開始し、さらに解剖学的な解像度の増した実験系で研究を継続した。また、移植による行動変化の定量的評価を加えることで神経移植の効果を明らかにすることができた。複数の論文として発表するとともに、北米脳神経外科コングレスにおいて口演発表を行った。全脳に分布する神経細胞の損傷時の機能評価を可能とするための受容体計測法の開発を行なった。パーカッションモデルラットによる神経外傷モデルを作成し、オートラジオグラフィー法を用いた神経受容体計測と高次脳機行動解析(open-field、T-maze test、water maze)による神経伝達異常に関する検討を開始した。受傷部位を中心に後半に広がるグリア反応を描出できる末梢性ベンゾジアゼピン受容体計測を開始しデータを解析中である。
すべて 2006 2005
すべて 雑誌論文 (6件) 図書 (1件)
Journal of Neurosurgery 103
ページ: 414-423
Neuroimage 25
ページ: 1292-1301
Cell Transplantation 14
ページ: 655-663
Journal of Neurology Neurosurgery Psychiatry 76
ページ: 663-666
Brain Research 1064
ページ: 136-145
ページ: 498-507