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2005 年度 実績報告書

グリオーマ細胞核内蛋白質のプロテオミクスと核内蛋白質ネットワークの解析

研究課題

研究課題/領域番号 17591518
研究機関佐賀大学

研究代表者

香畑 智彦  佐賀大学, 医学部, 助手 (50380762)

研究分担者 田渕 和雄  佐賀大学, 医学部, 教授 (50116480)
峯田 寿裕  佐賀大学, 医学部, 講師 (20264187)
副島 英伸  佐賀大学, 医学部, 助手 (30304885)
キーワード脳・神経 / 脳腫瘍 / 遺伝子 / 蛋白質 / プロテオミクス
研究概要

癌は一般的に遺伝子の異常が経時的に蓄積されて発生すると考えられている。この遺伝子異常のパターンが抗癌剤や放射線などの感受性を規定し、最終的に患者の予後を左右する。我々はこれまでこの異常パターンをgenomic DNA microarrayやcDNA microarrayなどで解析し、遺伝子増幅あるいは欠失のパターンや発現遺伝子のGene Ontologyによるモジュール別発現変化などが治療感受性に関与していることを報告してきた。また培養細胞上清、患者血清および髄液中の微量蛋白質をSELDI-TOF mass spectrometry法にて観察し、腫瘍特異的な蛋白質の存在を見出してきた。一方、プロモーターのメチレーションやゲノム刷り込み現象などエピジェネティックな変化が疾患に関与しているとの報告がなされてきている。その現象に関与する核内蛋白質も同定され始めている。前述したように癌細胞の核内環境はゲノム・遺伝子異常等により正常細胞のそれとは大きく異なっていることが考えられ、その差異の検討から癌細胞に特異的な治療法の開発が期待される。実際の研究内容としてはまずヒト正常グリア細胞の核抽出物中に含まれるプロテオームマップをSELDI-TOF MSや2D-PAGEなどで作成した、グリア細胞を発生母地とする膠芽腫細胞のプロテオームと比較し、発現の差異を指標にして候補分子をスクリーニングしている。今後、その差異がゲノム異常の程度などと関係するか、genomic DNA microarrayやcDNA microarrayのデータと比較検討し、また、ある種の抗癌剤に対する感受性とプロテオームのパターン等につき検討し、臨床的意義を確認していく予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Detection of JC virus DNA sequences in brain tumors in pediatric patients.2005

    • 著者名/発表者名
      Okamoto T., Mineta T.et al.
    • 雑誌名

      J.Neurosurg 102

      ページ: 294-298

  • [雑誌論文] Peritoneal Shunt Tube Migration Into the Stomach -Case Retort-2005

    • 著者名/発表者名
      Masuoka J., Mineta T.et al.
    • 雑誌名

      Neuro.Medico.Chirur (Tokyo) 45

      ページ: 543-546

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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