研究課題/領域番号 |
17591528
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
安達 淳一 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (70291143)
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研究分担者 |
西川 亮 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (90237678)
松谷 雅生 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (90010454)
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キーワード | 上衣腫 / DNAチップ / 遺伝子異常 / 脳腫瘍 |
研究概要 |
上衣腫凍結標本8例(脳原発5例、脊髄原発3例)とそれぞれの正常リンパ球細胞から得られたDNA、total RNA,cDNAを蛍光標識して、Affymetrix社のHuman Genome U133Plus 2.O Gene Chipを主に用いてマイクロアレイ解析を行った。さらに、Microarray Suite (MAS)Version 5.0の遺伝子発現解析アルゴリズムにてデータの整理を行った。現在得られている知見と今後の展開については、 (1)FISH(Fluorescence in situ hybridization)法で見られた上衣腫で高頻度に見られた第5染色体の増幅が今回のassayでもほぼ一致した。 (2)Two-way clustering角E析にて頭蓋内原発と脊髄原発の上衣腫では遺伝子発現プロファイリングに明らかな差が見られた。 (3)発現アレイ解析で第5染色体で有意に増幅している遺伝子は460〜485個であった。このなかで細胞周期や細胞増殖と関連している遺伝子を検索中である。また、第17染色体において有意に欠失している遺伝子も120-150個あり、同様な検索を行っている。 さらに、各症例の臨床データ(生存期間、無再発期間、治療反応性など)との関連も調べる。
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