研究課題/領域番号 |
17591549
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
松原 全宏 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (40361498)
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研究分担者 |
池田 敏之 東京大学, 医学部附属病院, 寄附講座教員 (80322759)
位高 啓史 東京大学, 大学院医学系研究科, 科学技術振興特任教員 (60292926)
鄭 雄一 東京大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (30345053)
川口 浩 東京大学, 医学部附属病院, 助教授 (40282660)
中村 耕三 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60126133)
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キーワード | 関節再生 / 転写制御 / WNT9A / GDF5 / HMG / ATX |
研究概要 |
1.関節マーカープロモーターの基本転写活性の評価 GDF5の基本転写活性は転写開始領域上流0.5k以内と3'UTRの終止コドンから0.5k以内にある2つの約40bpの種間保存配列で高い。WNT9Aの転写開始領域は種間保存領域が短く、通常のプロモーター活性は極めて小さいが、転写開始領域から約150bp付近までが保存されている。この中から42bpの極めて強力なエンハンサー配列を実験的に同定した。ATXは上流400bpと1.5kbのプロモーターの活性を比較したが、400bpの方が活性が高く、やはり転写開始領域付近にシスエレメントが存在するもと考えられた。いずれのプロモーターもSOX9の強制発現には全く反応しないか、わずかに活性が上昇する程度であった。 2.関節マーカー誘導因子のクローニング GDF5プロモーターを利用したインスリン刺激下でのみ薬剤耐性を獲得するATDC5、Tet-OffシステムとWNT9A、GDF5のプロモーター配列を組み合わせた薬剤選択HeLa細胞クローンの作成には成功したが、レトロウィルスライブラリーの感染では、特異的にこれらプロモーターを活性化する因子のクローニングにはいたらなかった。そこで転写のシスエレメントを十分絞り込めたGDF5とWNT9Aについてサウスウェスタンスクリーニングを行い直接プロモーターに作用する転写因子の同定を試みた。その結果、WNT9Aプロモーターの転写を活性化する因子として、HMGB2とp63を同定した。現在GDF5のサウスウェスタンスクリーニングにより同定された遺伝子群について解析中である。 3.ex-vivo関節形成系の確立のための基礎検討 マウス発生肢の器官培養系と器官培養系へのアデノウィルス導入技術を確立。さらに遺伝子導入用高分子ナノキャリアについて順次改良中である。
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