研究分担者 |
池田 敏之 東京大学, 医学部附属病院, 客員教員 (80322759)
位高 啓史 東京大学, 大学院医学系研究科, 特任講師 (60292926)
鄭 雄一 東京大学, 大学院医学系研究科, 教授 (30345053)
KAWAGUCHI Hiroshi Tokyo Univ of Tokyo, Faculty of Medicine, Associate Professor (40282660)
NAKAMURA Kozo Tokyo Univ of Tokyo, Faculty of Medicine, Professor (60126133)
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研究概要 |
1.関節マーカープロモーターの基本転写活性の評価 GDF5,WNT9A,ATXの3つの関節マーカーのプロモーターの転写活性を評価し、とくにWNT9Aの近位プロモーターに42bpのコアエンハンサーを同定し、JSE(joint specific enhancer)と命名した。また軟骨分化共通のシグナルを同時に探索し軟骨分化マーカーSOX6について解析しSOX6エンブリオニックプロモーターとプロモーター内最小エンハンサー配列CES6(core enhancer of SOX6)を同定した。またGDF5の転写開始点直前に64bpのエンハンサー配列を同定した。 2.関節マーカー誘導因子のクローニング JSEとCES6を用いたサウスウェスタンスクリーニングにより軟骨分化マーカーと関節形成マーカーを共通に活性化する因子としてp63とHMGB2を同定した。とくにp63についてWNT9AおよびGDF5プロモーター内の結合シスエレメントを同定した。ルシフェラーゼ・レポーターシステムを用いた発現クローニングによりGDF5プロモーターとWNT9Aプロモーターの転写活性化因子を複数同定した。 3.ex-vivo関節形成系の確立を目指して マウス発生肢の器官培養系へアデノウィルスを用いた遺伝子導入技術を確立した。WNT9Aとp63の導入を試みたが、従来の報告以上の結果は得られなかった。関節腔形成を生じさせるようなex-vivo関節形成系の確立のためにはより関節分化特異的な因子の導入が必要と考えられた。
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