研究概要 |
研究成果1:【目的】hMSCsとラット骨髄間葉系細胞(rMSCs)に対しGFPプラスミドを導入し,2つの非ウイルスベクターによる遺伝子導入を行った.【方法】ヒト骨髄およびラット骨髄よりそれぞれhMSCs, rMSCsを準備しpEGFP-Nlプラスミドをelectroporationとnucleofectionによる導入効率をセルカウントにより計測した.【結果】electroporationの24時間後,13.0%のhMSCsおよび6.8%のrMSCsがGFPを発現した.nucleofectionの24時間後,41.8%のhMSCsおよび9.9%のrMSCsがGFPを発現した. 【考察】hMSCsに対しnucleofectionはelectroporationに比して高効率に遺伝子導入可能であった. 研究成果:2【目的及び方法】CSPGの分解酵素であるChondroitinase ABCを用いて人工神経モデルを作成した。SDラットを用いて、15mm頸骨神経欠損モデルを作成し、その欠損部位へ同種同型の神経移植(自家神経移植群)、typeI collagenを満たしたシリコンチューブを用いてChondroitinase ABCを(2.5u/ml,5u/ml,10u/ml)注入したコンドロイチナーゼ群、コントロール群の3群を作成し、神経再生をcompound action potentials(CMAPs)とnerve conduction velocities(NCVs)評価と組織学的検討を行った。【結果】電気生理学的には、コンドロイチナーゼ群は自家神経移植群と同等に再生しており、コントロール群とは有意にCMAPにおいてamplitudeは高かった。濃度依存性はなく、組織学的にも同様の結果であった。【結論】コンドロイチナーゼABCは15mmの末梢神経欠損モデルにおいても神経再生を可能とした
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