研究課題/領域番号 |
17591568
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
三木 秀宣 大阪大学, 医学部附属病院, 助手 (10335391)
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研究分担者 |
菅野 伸彦 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (70273620)
西井 孝 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (70304061)
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キーワード | 人口股関節全置換術 / 脱臼 / シミュレーション / 動作解析 / リハビリテーション / コンピュータ支援 / インピンジメント / 合併症 |
研究概要 |
本年度の研究成果としては、4次元動作解析システムのリアルタイム化を可能とし人工股関節術後患者の術後早期に臨床レベルで使用可能であることを2005年5月日本整形外科学会学術集会にて報告した。また、人工股関節全置換術患者で人工股関節の設置位置に問題のない患者では、低い椅子の使用、しゃがみこみ、足組み等の従来は術後に制限されていた動作も安全に行い得る可能性があることを2005年10月日本股関節学会にて報告した。術後脱臼歴のある患者の脱臼肢位回避指導も行い、脱臼例では非脱臼例に比べ、動作中のインピンジメントまでの安全域が狭い可能性があることや、反復脱臼例ではさらに安全域が狭く、脱臼の予後にまで関係している可能性や反復脱臼例の動作解析で予想されたインピンジメントが直後の再置換術の術中所見と一致し、シミュレーション結果の妥当性が評価できた症例を2006年2月日本人工関節学会で報告した。従って、本システムの臨床応用の実現とシミュレーション結果の正確性を示し、本システムを用いることにより新たな知見が得られてきたことは大きな成果であったと思われる。 今後はさらに本システムを用いた動作指導や手術計画の効果判定へと進めて行きたい。また、来年度には筋肉モデルの統合を行い、より実際の生体に近いシミュレーションを行えるようなシステムにヴァージョンアップさせる予定である。
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