研究課題/領域番号 |
17591568
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(大阪医療センター臨床研究部) |
研究代表者 |
三木 秀宣 国立病院機構大阪医療センター, 臨床研究部, 研究員 (10335391)
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研究分担者 |
菅野 伸彦 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (70273620)
西井 孝 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (70304061)
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キーワード | 臨床 / リハビリテーション / 医工学 |
研究概要 |
*本システムを用いた人工股関節術後患者の脱臼予防、脱臼治療についてのまとめ脱臼予防に関しては、初回人工股関節手術を終えた患者のリハビリの一環として退院前動作指導のルーティンとして本システムを使用し脱臼リスクなく日常動作が可能であるかチェックするシステムを構築し臨床応用可能とした。その評価の結果、人工関節パーツの設置か良好であれば従来禁止されていたしゃがみや和式トイレ動作などの深屈曲動作を許可できること。脱臼患者においては脱臼原因となるインピンジメントのほとんどが人工関節パーツの設置不良であることが本システムにて示され、特定されたインピンジメントを回避する動作指導することが限界はあるが脱臼治療の保存療法として成り立つこと。手術治療においては脱臼原因となるインピンジメントを防止するインプラント設徴計画をシミュレーションし、ナビゲーションツールを用いて計画通り設置する方法で脱臼制御行いえること。などの知見が得られた。これらの結果を2007日本コンピュータ学会、2008日本CAOS研究会等で発表し、2007関節外科特集【人工関節置換術における合併症とその対策】で報告した。 *筋肉包含モデルの作成と予測される関節合力の検証 現在の4次元動作解析システムによる綴目リスク判定の限界であった軟部組織からの緊張を考慮にいれたリスク判定を行えるように、患者CTから個々の筋肉の体積を計測することにより、患者の股関節周囲のリアルな筋肉モデルを作成し、任意の肢位での筋肉により関節にかかる張力を予測することを可能とするシステムを作成し、実測股関節合力と本モデルからの推測値の検証を行う方法論を確立し報告した。すでに手術3例で実測を行いモデルとの比較検討をおこなっているので引き続き成果を報告していきたい。
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