研究課題
基盤研究(C)
本研究は、長管骨の長径成長における破骨細胞と破軟骨細胞の制御機序を明らかにするものである。週齢3週のラットに、第3世代ビスホスホネート製剤であるminodronic acidを1回量0.5mgで週2回の皮下投与を行った。その結果、以下の興味深い知見を得た。成長軟骨版における軟骨細胞の組織学的変化では、以下の事実が得られた。1.成長軟骨版、特に肥大軟骨細胞層が肥厚2.肥大軟骨細胞におけるアポトーシスの抑制組織学的および生物物理学的変化では、以下の現象を捉えた。1.骨幹端部におけるremodelingの障害によるErlenmeyer flask deformity様の形態変化2.成長軟骨板から骨幹端部における縞状の骨硬化3.骨幹端部における骨塩量、骨密度、外骨膜周囲径の増加4.骨塩/骨基質比の上昇、すなわち骨石灰化度の上昇5.リン固体NMR法で算出したT1緩和時間の延長現在、これまでに確立した実験モデルを応用して、成長軟骨版の内軟骨性骨化において、Runx2、Cbfa1、Cbfb、PTH-rP、IHHの遺伝子発現の変化を、解析中である。さらに、osmotic pumpを用いてinsulin-l1ike growth factor-I(IGF-I)を脛骨の近位骨端部から持続的に投与して、以下の脛骨の変化を観た。1.脛骨の長径が増加2.近位骨端部における骨梁形成の促進3.骨幹端部の骨密度の増加4.成長軟骨版における増殖及び肥大軟骨細胞層の拡大本知見は、Abbaspour A, et al.:continuous infusion of insulin-like growth factor-I into the epiphysis of the tibia. Int Orthop 2007 Mar 13;[Epub ahead of print]として、誌上発表した。
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Int Orthop (Epub ahead of print)
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