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2005 年度 実績報告書

臨床応用が可能な抗バイオフィルム薬創成のための基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17591583
研究機関長崎大学

研究代表者

弦本 敏行  長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (60304937)

研究分担者 松本 智子  長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (30239107)
平潟 洋一  長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (50238341)
キーワード感染症 / 細菌 / 薬学 / バイオフィルム / 骨髄炎
研究概要

これまでわれわれは、非透過性生体材料表面において形成される黄色ブドウ球菌バイオフィルムを定量するための培養・測定方法を開発した。これは固体表面に形成される細菌バイオフィルムを固定・染色し、デジタル実体顕微鏡で記録、その占有率を計測するものである。しかし、この方法では重力によって固体表面に沈下して付着する細菌体とバイオフィルムの鑑別が困難であるため、正確な測定が困難であるという問題があった。そのため、今年度は培養方法、計測システムに関して以下の検討を加え、より有用な評価ができるよう工夫した。
1)従来は金属ワッシャーの表面に形成させていた培養方法をあらため、培養液中に宙吊りにしたワッシャーの裏面に形成されたバイオフィルムを評価する方法を開発した。これによって測定値に大きな影響を及ぼすリンス手技を画一化することができた。
2)既存の実体デジタル顕微鏡に対して3D自動形状測定ユニットを導入した。これによって、形成されたバイオフィルムを3次元的に評価することが可能となった。
3)さらに、細菌は対数増殖曲線のどの段階にあるかによって、他の条件を同じにしても形成されるバイオフィルムの量が大きくことなることがわかった。そのため、コントロールとしてつねに安定したバイオフィルムが形成されるための条件設定を追及した。
細菌バイオフィルムの定量方法に対して以上の改善点を加え、各種薬剤の効果を現在、検討中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 細菌への暴露時間の差異におけるBiofilm形成の定量2005

    • 著者名/発表者名
      安達耕一, 弦本敏行, ほか
    • 雑誌名

      日本骨・関節感染症学会雑誌 19

      ページ: 52-55

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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