研究課題
基盤研究(C)
MC3T3-E1及びST-2細胞にRho kinase inhibitorであるY27632で処理を行ったうえ細胞伸展装置ST-140にてストレッチをかけ、シグナル伝達経路に変化が起こるかの検討を試みたが、高濃度投与では細胞が接着せずにストレッチをかけることができず、逆に低濃度投与ではストレッチをかけてもALP活性に差は認めなかった。またストレッチにてRhoの活性が寄与しているかを確認するためE1及びST-2をシリコンチャンバー内で培養し12時間ストレッチをかけ、RhoA活性をコントロールと比べたが有意差は認めなかった。次にストレッチとBMPシグナルの相関を調べた。まずST-2とE1を用いてBMP4コンディションメディウムに対するALP活性を調べたが、ST-2はBMPに対し容量依存的に反応し、E1の反応は悪かった。続いてST-2に対してストレッチ条件を変更し調べたところ、安定してALP活性を上昇させる至的ストレッチは1%のストレッチであることが判明。しかし1%のストレッチを24時間かけたST-2に5%BMP4コンディションメディウム50ng/mlをかけ48時間培養しても相乗作用は認めず逆にALP活性は低下した。今後の展開であるが、Rho indibitorを直接用いる方法は細胞接蒲を阻害しストレッチがかからないのでmutant low molecular G protein(dominant negative)を細胞内に誘導しストレッチとの相関を調べる予定である。またRhoAシグナルの抑制はMARK経路とは違う経路が予想されるため、当研究室にてBMPの作用を相補的に増強する働きがあるというDateが出ているcAMPに着目し、細胞のcAMP濃度をELISAを用いて測定する。その際他のsignal cascadeのinhibitorを使用することにより各シグナルとの相互性も評価する予定である。
すべて 2006
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