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2005 年度 実績報告書

Nogginの遺伝子発現制御による新しい骨形成制御技術の探策

研究課題

研究課題/領域番号 17591589
研究機関大阪市立大学

研究代表者

寺井 秀富  大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (20382046)

研究分担者 高岡 邦夫  大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30112048)
香月 憲一  大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (80254407)
橋本 祐介  大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 後期臨床研究医 (10382178)
キーワード再生医学 / 遺伝子
研究概要

Bone morphogenetic protein(BMP)の臨床応用に向け、Recombinant human BMP(rhBMP)の必要量を低容量化することを目的として、BMP蛋白とNoggin RNA干渉の併用による骨形成促進効果を確認するための予備実験を行った。まずマウスのNoggin mRNAの塩基配列よりRNA干渉の中で最も効果的であると予想される19merの塩基配列を3ヶ所選択し、3種類のsiRNAオリゴヌクレオチドを作成した。
作成したsiRNAの効果を検討するためにマウスNoggin発現ベクターを作成し、これをsiRNAと共に骨芽細胞分化を示す間葉系細胞であるST2にTransfectionさせ、その上清中のNoggin濃度をWestern Blottingにて確認すると、3種類のsiRNAの内2種類がそれぞれコントロールの70%、20%までNogginの発現を抑制していた。
次にNogginを強制発現させたST2細胞にsiRNAを導入しrhBMP-4を投与すると、siRNAを導入していないものではrhBMP-4によるAlkaline phosphatase(ALP)活性の上昇が強制発現させたNogginによりブロックされているのに対し、siRNAを導入した細胞ではその抑制効果がrescueされており、siRNAが効果的にnoggin発現抑制によってrhBMP-4の骨形成能を増強していることが確認できた。但し、ST2細胞ではBMPによって誘導される内因性NogginがsiRNAでブロックされた場合に予想される、ALP活性のさらなる上昇については確認することができなかった。現在MC-3T3E1やC2C12など他の細胞での、内因性Nogginの発現抑制により得られる効果を検証中であり、今後これらの結果をもとにin vivoでの効果を検討する予定である。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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