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2006 年度 実績報告書

骨腫瘍モデルにおける癌性疼痛の機序解明と遺伝子療法

研究課題

研究課題/領域番号 17591631
研究機関岡山大学

研究代表者

板野 義太郎  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (30127542)

研究分担者 横山 正尚  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (20158380)
溝渕 知司  岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (70311800)
森田 潔  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (40108171)
キーワード骨腫瘍 / 癌性疼痛 / 遺伝子療法
研究概要

最終的にWalkerらの方法による乳腺腫瘍細胞を培養し、ラットの骨腫瘍モデル作成し、骨腫瘍における疼痛機序の解明と遺伝子治療を応用した治療法を目指すために、本研究を立ち上げた。初年度は細胞の培養技術の修得ならびに遺伝子治療の基礎となる疼痛関連遺伝子の検索、測定を可能にする技術の確立に努めた。しかし、腫瘍細胞の培養技術の問題でラットの骨腫瘍作成が不可能であることがわかり、方向転換を図った。腫瘍などの炎症で出現するASIC3(acid-sensing ion channel 3)に注目し、その発生機序を解明し、さらに遺伝子療法を応用して疼痛を抑制する治療法の確立を目指した。
モデルとして骨腫瘍に変え、L5脊髄神経部分結紮(L5SSNL)モデルを使用し、ASIC3の発現を免疫組織化学的に調べた。また、慢性疼痛時に増加すると言われているBDNF(brain-derivedneurotrophicfactor)との関係を二重染色法により調べた。
結果としてL4DRGでは、L5SSNL群においてはipsilateral DRGにおいてASIC3-irニューロンが増加していた。またASIC3とBDNFをともに発現しているニューロンも増加していた。L5DRGでは、ipsilateral DRGにおいて小型のASIC3-irニューロンが増加し、大型のASIC3-irニューロンが減少していた。また、BDNF-irニューロンはipsilateral DRGでほぼ消失していた。
慢性疼痛時(L5SSNLモデル)における機械的刺激に対する疼痛閾値の低下には、このASIC3発現の変化が関与している可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Altered response to formal in by L5 spinal nerve ligation in rats : a behavioral and molecular study.2007

    • 著者名/発表者名
      Kaku R, et al.
    • 雑誌名

      Anesth Analg 104

      ページ: 936-43

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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