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2006 年度 実績報告書

吸入麻酔薬が遺伝子組換え技術で再構成されたATP感受性Kチャネルに及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 17591636
研究機関徳島大学

研究代表者

田中 克哉  徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (30263841)

研究分担者 野崎 淳平  徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (00304527)
大下 修造  徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (60144945)
キーワード吸入麻酔薬 / イソフルラン / 血菅内皮細胞 / KATPチャネル / 膵臓β細胞 / パッチクランプ法
研究概要

1 吸入麻酔薬が血管平滑筋のKATPチャネルに及ぼす影響
ラットの大動脈の血管内皮細胞由来の培養細胞(A10細胞)、ブタの冠動脈の血管内皮細胞、ラットの大動脈の血管内皮細胞いずれにおいても、吸入麻酔薬であるイソフルランは細胞膜のKATPチャネルを開口することをパッチクランプ法のセル・アタッチモードで初めて確認した。その作用機序としてProtein kinase A (PKA)のリン酸化部位をイソフルランがリン酸化することが重要であることを報告した。
2 吸入麻酔薬が膵臓β細胞に及ぼす影響
マウスの膵臓から分離した膵臓β細胞に対してセルアタッチドモードによるパッチクランプの実験でグルコースフリーの溶液中ではKATPチャネルは開いているが、10mMのグルコース溶液ではKATPチャネルは閉じる。このグルコースによって誘発されるKATPチャネル開口の抑制をイソフルラン0.5mMは完全に棄却した。この結果はイソフルランは高血糖のもとでKATPチャネルを閉じるのを抑制しインスリン分泌を阻害する可能性があることを示唆する。
3 吸入麻酔薬がインスリン分泌に及ぼす影響
次にウサギのin vivo実験で、イソフルランによってブドウ糖負荷試験の初期インスリン分泌が阻害されるかどうか実験した。イソフルラン投与群ではブドウ糖負荷0分から5分間までのインスリン-時間曲線の面積と同時間のブドウ糖-時間曲線の面積の比が有意に低下した。これは、イソフルランによってブドウ糖負荷によるインスリン分泌が一部阻害されていることを示している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 発揮性吸入麻酔薬によるプレコンディショニング2007

    • 著者名/発表者名
      田中克哉
    • 雑誌名

      臨床麻酔 31(増)

      ページ: 339-54

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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