平成17年度の研究結果 1.実験動物の準備 (1)正常(非糖尿病)ラット:LETO (2)自然発症2型糖尿病ラット:OLETF(Otsuka Long-Evans Tokushima Fatty) 2.アンギオテンシンII投与による等尺性張力変化測定 アンギオテンシンII(10^<-8>〜3×10^<-7>M)による血管収縮性:糖尿病ラットより摘出した大動脈における等尺性張力は糖尿病群において有意に亢進していることが確認された。 3.アンギオテンシンII収縮に及ぼす揮発性麻酔薬の影響 揮発性麻酔薬であるセボフルランは、糖尿病群において濃度依存性にアンギオテンシンII収縮を抑制した。その機序として細胞内カルシウム濃度の減少が示唆された。一方、イソフルランでは上記の抑制は認められなかった。 4.アンギオテンシンIIによる血管収縮機構の差異に関する検討 PKC inhibitor(BIS1)およびRho kinase inhibitor(Y27632)を用いてアンギオテンシンII(10^<-77>M)による血管収縮反応の抑制における差異について現在検討中である。
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