• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

脊髄後根神経節細胞における未知なる痛覚伝達物質の検索および機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 17591656
研究機関自治医科大学

研究代表者

南 浩一郎  自治医科大学, 医学部, 講師 (70279347)

研究分担者 白石 宗大  産業医科大学, 医学部, 非常勤医師 (40389458)
上園 保仁  長崎大学, 大学院医・歯薬学総合研究科, 助教授 (20213340)
松井 稔  東京大学, 医科学研究所, 助手 (50282611)
上田 陽一  産業医科大学, 医学部, 教授 (10232745)
キーワード脊髄後根神経節 / アフリカツメガエル卵母細胞系 / サブスタンスP受容体 / 抗侵害作用 / 麻酔薬 / 鎮痛薬 / パッチクランプ法 / エタノール
研究概要

疼痛のメカニズムは末梢、脊椎レベルでの機序が明らかとなり、イオンチャンネルやG蛋白結合受容体(GPCR)が疼痛発生に関与しているという報告がなされてきた。しかし、吸入麻酔薬や静脈麻酔薬が脊椎レベルでこれらの受容体やイオンチャネルにどのように影響を与えて鎮痛作用を引き起こしているかについては未だに結論が出ていない。
脊髄後根神経節(Dorsal Root Ganglia以降DRG)細胞は各種の痛覚伝達に関する神経伝達物質を多く含み侵害刺激の神経伝達において重要で、麻酔薬の作用部位になっていると考えられるが総合的な解析は進んでいない。
今年度は、脊髄レベルでの麻酔薬の抗侵害作用を総合的な解析を行う目的で培養DRG細胞とアフリカツメガエル卵母細胞系を用いて以下の研究を行った。(1)培養DRG細胞におけるサブスタンスP(Sub P)、ムスカリン刺激による細胞内Ca^<2+の変動に対する麻酔薬の影響を解析した結果、麻酔薬ハロセン、エタノールが、Sub P刺激やムスカリン刺激を抑制する結果を得た。またアフリカツメガエル卵母細胞系を用いてSub P受容体やムスカリン受容体を吸入麻酔薬の多くは抑制する結果を得た。(2)現在は、培養DRG細胞を用いて麻酔薬がグルタミン酸受容体にどのように影響するかをパッチクランプ法を用いて解析しているところである。
(3)今後はCGRP受容体やTRP受容体イオンチャネルに対していかに作用するかを検討する。最終的にはDRGの疼痛刺激伝達物質の受容体としてSub P受容体、ムスカリン受容体、CGRP受容体のノックアウトマウスを用いて行動薬理学的に麻酔薬の抗侵害作用がどのようになるかを検討する。以上により、麻酔薬の鎮痛作用機序を総合的に解析し麻酔薬の脊椎レベルで作用機序を明らかにしたいと考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Pharmacological aspects of the effects of tramadol on G-protein coupled receptors.2007

    • 著者名/発表者名
      Minami K, Uezono Y, Ueta Y.
    • 雑誌名

      J Pharmacol Sci. 103(3)

      ページ: 253-60

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi