研究課題/領域番号 |
17591678
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
湯浅 健 秋田大学, 医学部, 講師 (00314162)
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研究分担者 |
前川 平 京都大学, 医学研究科, 教授 (80229286)
西山 博之 京都大学, 医学研究科, 講師 (20324642)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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キーワード | 遺伝子 / 核酸 / 癌 / トランスレーショナルリサーチ / 発現制御 |
研究概要 |
申請者はBCGの膀胱内注入療法に代わる新規治療法として、核酸医薬や分子標的治療薬などの新規治療法の開発ならびにあたらしい免疫療法の開発を目指している。膀胱という閉鎖空間は、比較的高濃度の核酸医薬や分子標的治療薬、さらにはあたらしい免疫療法の候補として考えているγδT細胞を貯留し、一定の時間癌細胞と接触することで、従来の新規治療法の開発であったdrug delivery system(DDS)の問題を打破できるのではと考え以下の研究をおこなった。 in vivoにおいて膀胱癌に対する薬剤および免疫療法の抗腫瘍効果を観察するために、ルシフェラーゼ遺伝子を導入した膀胱癌細胞株を用い、様々な転移モデルや膀胱同所性モデルを確立した(参考文献10番目)。次に、膀胱癌の進展におけるPLK-1遺伝子の役割を推察するとともに分子標的とする妥当性を示し、最もPLK-1発現抑制効果を有するPLK-1 siRNAI412を同定し、in vitroでの紡錘体形成阻害、増殖阻害、およびアポトーシス誘導効果を確認した。さらに、正所性膀胱癌マウスモデルを用いてPLK-1 small interfering RNA(siRNA)1412の経尿道的投与における抗腫瘍効果を報告した(参考文献8番目)。さらに、第3世代のbisphosphonateのin vitroおよびin vivoでの腫瘍増殖抑制効果を観察した。Ras等の小分子G蛋白質の活性化を阻害し、新たな分子標的治療薬として注目しているが、膀胱癌骨転移モデルおよび同所性モデルにおいて有意に増殖を抑制することを報告した(参考文献2番目)。今後はこれらの核酸医薬や分子標的治療薬と、免疫療法を融合したあたらしい治療法の確立を目指している。
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