研究分担者 |
小島 祥敬 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 助手 (60305539)
窪田 裕樹 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 研究員 (10347403)
林 祐太郎 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 助教授 (40238134)
郡 健二郎 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (30122047)
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研究概要 |
マウス男子不妊症マウスの作製とDax-1の発現 (1)不妊マウスの作製 (2)造精機能の解析 光学的顕微鏡により、精細管径、Johnsen scoreを検討。TUNEL染色によりapoptosisの有無を検討。精子運動率、奇形率を検討。RIAkitを用いてホルモン値(LH, FSH,テストステロン値)について検討。不妊マウスであることを確認した。 (3)Dax-1の発現 精巣におけるDax-1の発現を免疫組織染色、in situ hybridization、定量的RT-PCR法行うことにより検討。停留精巣モデルマウスではDax-1の発現が低下していないことを確認した。 培養細胞を用いたDax-1の機能解析 LH,FSH,テストステロンとDax-1の発現との関与を明らかにするために、培養細胞を用いたDax-1の機能解析を行った。それぞれにLH,FSHおよびcAMPを負荷したときのDax-1の発現の時間的推移をwesternblottinにより検討したところ、その発現は代わらず、Dax-1が下垂体のホルモン依存性でないことを明らかにした。 ヒト男子不妊症患者におけるDAX-1の発現の検討 男子不妊症患者の精巣生検病理組織の一部を用いて行った。ヘマトキシリンエオジン染色により造精機能障害の程度をhypospaematogenesis, maturationarrest, Sertoli cell-only syndrome, normospermatogenesisの4タイプに病理診断した。DAX-1の免疫組織化学染色を行い、DAX-1のはSertoli細胞には発現していることがわかった。定量的RT-PCRによるDAX-1mRNAの発現量を測定し病理組織所見とDAX-1の発現量との関係を検討したところ、病理組織学的に荒廃が進んでいるものほどDAX-1の発現が低下していることがわかった。
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