研究課題/領域番号 |
17591704
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
伊藤 正裕 東京医科大学, 医学部, 教授 (00232471)
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研究分担者 |
寺山 隼人 東京医科大学, 医学部, 助手 (00384983)
内藤 宗和 東京医科大学, 医学部, 助手 (10384984)
易 勤 東京医科大学, 医学部, 助手 (70334753)
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キーワード | 移植 / AutoMACS / Green Mouse / busulfan / SCID / 精細管 / マウス |
研究概要 |
大阪大学微生物研究所の岡部勝教授より蛍光緑発色する2種類のグリーンマウス(C57BL/6-Tg(CAG-EGFP)C14-YO1-FM131Osb・C57BL/6-Tg(CAG/Acr-EGFP)C3-No1-FJ0020sb:精子以外のすべての細胞が蛍光緑発色・精子を含むすべての細胞が蛍光緑発色)を生殖細胞移植実験のドナーマウスとして東京医科大学動物実験センター内で繁殖させた(現在120匹)。次に40mg busulfan(Sigma-Aldrich社)/DMSO+生理食塩水300ul/mouseの腹腔内投与を行ったICRscidとnaivelCRマウスおよび先天的に生殖細胞を欠いているW/Wマウスにおいてグリーンマウス生殖細胞(3x10^6cells)の移植を精巣網内注入法にて試み、3ヵ月後にプレパラート上で精巣白膜を剥離及び精細管露出し、UV蛍光顕微鏡下で観察した。その結果、蛍光緑発色の細胞が散在し、negative controlとして上記busulfan投与したICRマウスの精細管中には蛍光像が見られなかった事から、少なくともグリーンマウスの生殖細胞は精細管中に存在している事が明らかになった。現在、本当に生着しているのか確認するために上記方法で移植を行い、凍結切片を作成し、確認している最中である。また、昨年度同様に、科研費で購入したAutoMACS(Miltenyi Biotec社)を用いて、マウスから10^7cells以上の脾臓細胞を分離し、マイクロビーズおよび分離カラムによりCD4およびCD8T細胞の単離する方法、およびFlowcytometer(Beckman Coulter社)を用いて分離したマウスリンパ球の割合を計測する方法を練習し、生殖移植レシピエントにリンパ球移入できる環境を整えている。
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