研究課題
基盤研究(C)
1.各種薬剤耐性淋菌の分離状況:2004〜2006年分離淋菌におけるキノロン(CPFX)耐性淋菌、ペニシリン(PCG)耐性淋菌、テトラサイクリン(TC)耐性淋菌、経ロセフェム中等度耐性淋菌の分離頻度は、1995〜1996年分離淋菌におけるそれらより、それぞれ4.6〜5.3倍、2.7〜3.4倍、11.6〜31.1倍、8.4〜19.9倍高かった。また、CPFX・PCG・TCの3剤耐性淋菌、CPFX・PCの2剤耐性淋菌、およびCPFX・TCの2剤耐性淋菌の増加が認められた。なかでもCPFX・TCの2剤耐性淋菌の増加が顕著であった。2.淋菌感染症に対する経口薬併用抗菌化学療法:チェッカーボード法によりfractional inhibitory concentration(FIC)indexを算出し、薬剤の併用効果を検討した。セフィキシム(CFIX)+アジスロマイン(AZM)併用における相乗と部分相乗を合わせた割合は76%であった。FIC indexの中央値は0.53であった。セフォテラム+AZM併用における相乗と部分相乗を合わせた割合は80%であった。FIC indexの中央値は0.63であった。アモキシシリン+AZM併用における相乗と部分的相乗を合わせた割合は56%であった。FIC indexの中央値は0.75であった。このように淋菌に対するβ-ラクタム系薬とAZMの良好な併用効果が観察された。なかでもCFIX+AZMの併用効果が、他の2種類の併用効果より優れていた。3.セフェム系薬耐性機構の解析:β-ラクタマーゼ陰性のセフェム耐性淋菌GP853株においては、他のナイセリア属のペニシリン結合親和性の低いPBP2をコードするpenA遺伝子が形質転換により取り込まれ、淋菌のPBP2における相同部位にモザイク状に組み込まれたことにより耐性を獲得している可能性が示唆された。また、GP853株はβ-ラクタム系薬の二次標的酵素のPBPIをコードするponA遺伝子にも変異を有していた。
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