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2005 年度 実績報告書

着床期の胚・子宮内膜相互作用におけるコレステロール硫酸の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 17591717
研究機関東京大学

研究代表者

百枝 幹雄  東京大学, 医学部附属病院, 講師 (50221627)

研究分担者 廣井 久彦  東京大学, 医学部附属病院, 助手 (10343138)
キーワード細胞・組織 / 発生・分化 / 着床 / 子宮内膜 / 遺伝子
研究概要

われわれは子宮内膜においてコレステロール硫酸(cholesterol sulfate ; CS)が着床期に一致して一過性に増加すること、かつCSの増加は着床周辺部に著明であることを見出したことを端緒として、CSの着床における機能解析を行ってきた。一方、最近CSは核内受容体(retinoicacid-related orphan receptor ; ROR)を介するリガンドとしての生理活性を有することが報告され、CSが何らかの遺伝子発現調節機能を有する可能性が示唆されている。そこで、本研究では子宮内膜およびトロホブラストに対するCSの作用を遺伝子発現調節機能を中心に検討した。その結果、
1.子宮内膜細胞培養系にCSを添加するとその培養液中のプラスミン活性のみならず、MMP活性も抑制することが明らかとなった。これはCSがプラスミン活性の抑制を介してMMP活性を抑制することによりin vivoにおいてCSがプロテアーゼ活性調節に重要な役割を演じていることを示唆している。
2.子宮内膜細胞においてCSはRORの標的遺伝子と考えられているRevErbの遺伝子発現を促進することが明らかとなった。現在そのプロモーター領域の解析を進めている。
3.CSはCS自体の分解酵素であるステロイドスルファターゼ(STS)の発現を促進する可能性が示唆されており、現在確認実験中である。
4.CSがRORのリガンドとして発現制御している可能性のある候補遺伝子としてhSulf1を見いだした。現在、子宮内膜においてhSulf1調節機序の解析中である。
以上の結果については次年度内に論文発表の予定である。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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