研究課題/領域番号 |
17591751
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
梅咲 直彦 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (20106339)
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研究分担者 |
田中 哲二 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教授 (80275255)
湯川 和典 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (20301434)
岩橋 正明 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (90203398)
宇都宮 洋才 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (60264876)
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キーワード | 子宮内膜 / 着床 / サイトカイン / 子宮内膜症 / 再生医療 |
研究概要 |
長年の研究成果に基づき、マウスおよびヒトの子宮内膜組織をin vitroで完全再生する実験システムを確立すること、近い将来にヒト子宮内膜再生療法を臨床応用するための安全性や安定した再生条件の決定などの基礎的研究を完了すること、子宮内膜組織と受精卵の細胞間シグナル応答を解析し受精卵着床現象の継時的変化を確定することにより不妊症治療への臨床応用の基礎を固めること、等が研究の主目的である。以下の実験が進行中であり、これらデータの論文発表は平成18年度から19年度に及ぶ。 (1)マウス子宮内膜再構築法の確立とマウス子宮内膜幹細胞の確定:子宮内膜再生療法の臨床応用を目指してマウス動物移植実験により複数の正常子宮内膜幹様細胞の性状をより明確にし、複数の正常子宮内膜幹様細胞の相互関係も明らかにする。 (1)green mice細胞を用いたマウス子宮内膜再構築機構の解析:FACS分画したgreen mice子宮内膜細胞を用いてscidマウス移植実験を行った。 (i)green mice由来マウス子宮内膜幹細胞の単離:最終確定には至っていない。 (ii)green mice由来マウス子宮内膜幹細胞のin vivoにおける細胞運命の追跡:細胞集団としては再構成可能だが、幹細胞としての同定は未成功。 (2)ヒト子宮内膜幹細胞の同定とヒト子宮内膜組織の再構築実験 (1)ヒト子宮内膜幹様細胞の細胞生物学的性状解析:目下、以下の3項目について、データ解析中である。 (i)子宮内膜幹様細胞の増殖能力と各種生理活性物質の影響: (ii)アポトーシス感受性測定 (iii)分化能力の検討 (2)ヒト子宮内膜幹様細胞の試験管内増殖分化誘導実験と子宮内膜細胞の分化系統樹の作成:これらは、現在進行形である。 (3)ヒト子宮内膜幹様細胞のマウス子宮内移植による子宮内膜再生療法の確立 (i)各種移植法による子宮内膜再構成実験 (ii)子宮内膜再構成に至適な内分泌条件/生理活性物質の決定:これらは、現在進行形である。 (4)ヒト子宮内膜幹様細胞特異抗原の同定:これらは、未解析である。
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